入院中の暇つぶしに役立つこんなモノ

■ 図書室を利用しよう

 入院している知り合いに、本を差し入れた経験がある人は多いのではないでしょうか。多くの場合肝心の本選びに非常に時間がかかります。相手の好み、つまり雑誌にすべきか小説にすべきか、はたまた評論家コミックか。本の好みには千差万別なので、読めない本はとことん読めないわけです。いくら本好きといえども、嫌いなジャンルというものがありますよね。
 その代わりといってはなんですが、患者が入院生活を快適に過ごすための図書室が、大抵大きな病院には設置されています。基本的に誰でも利用でき、登録も必要なければ返却期限もありません。お見舞いの人もスタッフも利用できるようになっています。蔵書は基本的に奇贈物なので、決して図書の状態が良いとはいえません。シミがついていたり、時には破れていることも。コミックスの場合、続きが読みたくなっても誰かが今読んでいる最中、とういこともあり得ます。
 それがどうしても気になってしまう方は、友人に「お見舞いには○○をお願いね」と伝えておくか、家族に欲しい本を買ってきて貰いましょう。

■ お勧めのコミック-闇のパープル・アイ(篠原千絵)-

 これははっきり申し上げて非常にマイナーですがハマる人はとことんハマるので大変お勧めします。病院の図書にある可能性は低いですが、古本市場などの大手古本ショップには必ずと言って良い程揃っているので、家族や友人に買ってきてもらいましょう。90年代前半の古い発刊なので安く売っています。
 分類でいうとホラーに近いので、グロい系がダメな人にはお勧め出来ません。
 あらすじは、平凡な高校生のヒロイン・倫子がものすごく獰猛な動物に「変身」する体質であることが分かることから始まります。自分の意識とは裏腹に共謀事件を起こしてしまう倫子のアイデンティティと、倫子を狙い「変身人間」の研究発表を行おうとするマッドサイエンティストと戦っていく物語。構成は二部に渡り、第二シーズンからは倫子の娘が主人公となってこれまたマッドサイエンティストやその他「変身人間」を狙う悪と闘います。

■ お勧めの小説-氷点(三浦綾子)-

 有名な作品なので一読した方も多いかと思います作者は『『塩狩峠』などで有名な三浦綾子氏。きちんと洗礼を受けたカトリックの信者なので、キリスト教に関係しています。
 とはいえあらすじは成人君主のようなものばかりではなく、むしろ逆。主人公である陽子の純粋な性格、陽子の義母の愛憎と義父の葛藤等、様々な人間模様が繰り広げられ、一度ハマるとあっという間に消灯時間が来てしまいます。長編小説且つ上巻・下巻があるので、すぐに読み終わるということもありません。
 映像化は映画が1本、ドラマはなんと8回。最も新しいものは、石原さとみさん、飯島直子さん等が出演したスペシャルドラマが2006年に放映されました。自由な入院環境であれば、ポータブルDVDプレーヤーを持ち込んでDVDレンタルし、原作を読んだ余地に実写を楽しむのもお勧めです。

■ その他-会話を楽しむ-

・患者同士のお喋り
 多くの病室は4人部屋。男女は違えどバックグラウンドの異なる人々が集います。入院初日や手術前後は喋る気力などないですが、元気なうちは患者同士で仲良くなるに越したことはありません。勿論、コミニュケーションが苦手で極度の人見知り、という方は無理する必要はありません。孤独な時間を得られるのが入院の醍醐味でもあります。
 入院患者が仲良くなるというのはあまり知られていませんが、筆者の場合病室どころか病棟全員の方々と話をすることが出来ました。夜9時消灯なので必ず金曜日はMステのためにテレビ前に集合するのが慣例。子供好きな私は、中学生の男の子の院内学級の宿題を見たこともあります。
 なぜ仲良くなることが出来るのかというと、まず1つにバックグラウンドが異なる人が集まるということです。それぞれの住んでいる街の話を人数分楽しめますし、偶然学校や故郷が一緒であると更に盛り上がります。
 二つ目は、同じ種類の病気の人が同じ病室にいるということです。内科なら内科、外科なら外科と、病気の種類が同じ、ということはつまり検査や薬も似たようなものとなってくるということです。そのため、「この薬は飲みにくいよね」とか「あの検査は辛いよね~」といった、「入院あるある」話を出来るわけです。勿論、お互いの本の貸し借りや、図書室の文庫の感想を言い合うの良いですね。

・看護師さんとのお喋り
 これは看護師さんにあまり迷惑がかからないようにしましょう。しかし、過酷な仕事をしている看護師さんたちにとって楽しい患者との会話は何よりの励みになると聞きます。気を遣うのは時間のみ。仕事の大変さを聞いてみたり、病院周囲のお勧めスポットを聞いてみたりと聞き手に接することも出来ますし、自分の自慢話や苦労話、なんでもオッケーです。気を遣うのは時間のみ。会話の最中に「忙しいですか?」「時間大丈夫ですか?」といったフレーズを随時に織り交ぜましょう。


■ 最後に

 入院というのは基本的に辛いもの。日常生活では時間があっという間に過ぎていくのに、病院の中の時間は非常にゆったりとしていて、3度の食事以外全く予定がない人もいます。検査があっても一日一回、拘束時間は1時間程度の場合が多く、大変暇です。ただでさえ病気や怪我で苦しいのに、仕事や家族の心配と虚無感が加わるという辛さ。そんな入院生活を少しでも楽にしてくれるのが、本と会話だと筆者はこれまでの経験から学びました。
 人生何が起こるかわかりません。入院保険に入っている方は同じように、入院準備の心構えとして入院中の暇つぶし方法も「保険」に入れておきましょう。

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